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鍼灸科 -はり・きゅうワンポイント講座-

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鍼灸科教員による】 ★はり・きゅうワンポイント講座

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?当学、鍼灸科教員が語る、ためになる、鍼灸(はり・きゅう)に関するお話です。 随時、内容を追加していきます!

 

★Topic:2010年にUNESCOは、「伝統中国医学としての鍼灸」を無形文化遺産に指定しました。

  

はり・きゅうに興味のある方、疑問点、もっと知りたいという方は、下記宛メールをお送りくださいませ。

鍼灸科へのメール

 

第1回   テーマ:「手の太陰肺経の症状 (掲載日:2014年9月24日)

「手の太陰肺経の症状」

(*ての たいいんはいけい の しょうじょう)

 一般的には、○○に効くツボ」 という情報は

多いようですが、このコーナーでは、関連のあると

思われる症状まとめて経絡(気血のルート)

ついて紹介していきます。

 

今回は、
肩がこった、腕の筋肉が痛い、のどが痛い、

鼻がムズムズする、寒気がする、

背中がゾクゾクする・・・など、
冬になると多くなる風邪の前症状

風邪をひきそうと感じた時のための
対策をひとまとめにして、

手の太陰肺経(肺経)を紹介します。

肺経という経絡は、風邪の予防に効果的と

されています。

 

下記の、流注図-1をご覧になってください。

「中府」~「少商」まで11穴ありますが、

これらのうち押さえて痛みを感じるところに

温灸などをしてみて下さい。

皮膚の弱い人は水ぶくれ・やけどに注意して

行ってくださいね。

症状は軽くなったでしょうか?

風邪は日頃からの予防が大切!
風邪をひいてしまったと思ったらムリせず、

お医者さんに診てもらうことも大切です。

流注図-1

第2回   テーマ:「手の陽明大腸経の症状 (掲載日:2014年9月30日)

 

手の陽明大腸経の症状

(*ての ようめいだいちょうけい のしょうじょう)

  

今回はまず、流注図-2をご覧下さい。
肺経と似ていると感じられた方もおられるかもしれま

せんが、図中の番号が指の方から体幹に向かって

付いていますね。
それは、経絡の中を流れているといわれている「気」の

流れが逆になっているのです。

 

大腸経の主治は
肩(特に肩の前側)の凝り、

鼻づまり・鼻血、下の歯が痛い、

口が渇く、頸部が腫れ・のどが痛い、

下痢・便秘、肩部から示指にかけての

運動障害、腕の痛み、などです。

(*示指:人差し指 のこと)

 

前回紹介した手法のように、この経絡上の押さえて

痛いところ(圧痛点)に灸をするのもいいでしょう。 

 

 そして、今回紹介する方法は米粒療法です。

灸の代わりに米粒(こめつぶ)を割って

(炊いたご飯ではありませんよ!)
肌色の紙テープなどで貼り付けてみるという方法です。

 

手の陽明大腸経の中でも「合谷」は、

有名なツボで、ご存じの方も多いと思いますが、

大腸経の代表格のツボです。

流注図-2

顔面部の症状すなわち鼻づまり、下の歯の痛み、口が渇く等の場合、顔に灸をするのはチョット抵抗があるという人は、
「合谷」で灸や、米粒療法を試してみてはいかがでしょうか。

「手三里」の近くに痛みのある方で慢性的な肩こりの人はいませんか?
鍼(はり)、灸(きゅう)が効果的だと思われますが、ご家庭では米粒療法を試してみてはいかがでしょうか。 

 

第3回   テーマ:「足の陽明胃経の症状 (掲載日:2014年10月30日)

 

足の陽明胃経の症状

(*あしの ようめいいけい の症状)

 

人が生きていくためには食べなければなりません。

胃は食べ物を消化する最初の臓腑

ということになります。

「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるように

食べずにいたり、胃の調子が悪いと、精神的にも

バランスを崩すことが多くなります。

胃経は次の病気を主治すると言われています。

舌のつけ根がこわばり、食べると吐き気がする。

腹が張る。胃のあたりが痛む。腹が鳴る。

身体が冷えてふるえる。伸びをしてあくびをする

ことが多く顔色は黒みを帯びる。

病が進むと精神病者のような症状を示し、

人や火を嫌い、木の音を聞くと甚だ驚き、

ドキドキして不安となる、独居を好み、

戸や窓を閉ざして一人部屋にこもる。

ひどい場合は高所に登って歌いたがったり、

衣服を脱いで走りたがったりする。さらに寝汗、

水様の鼻汁あるいは鼻血、口角がゆがむ

(顔面神経麻痺)、口唇の瘡瘍、頸部の腫脹、

喉の腫痛、膝関節部の腫れ痛み、前胸部、

乳部、鼠径部、大腿前側、大腿四頭筋部、

下腿外側、足背部に沿って起こる痛み、

足の中指の麻痺など……

もっとほかにもあります。

 

私は、

胃経という経絡は心と身体の健康に効果的

だと思っています。

特に高齢者の健康には欠くことのできない経絡で、

気になる症状があれば足の陽明胃経のツボを使って

みてはどうでしょうか。

流注図-3をご覧になってください。
ツボも主治もあまりに多いので、代表として

「足三里」をあげておきます。    
ツボの場所は下腿前面で、膝蓋靱帯外方の陥凹部

から足関節前の中央に向かって親指の幅3本分

ぐらい下にあります。        
           
足三里は、

長寿灸(健康で長生きするための灸)のツボとしても

知られています。

 

ぜひ、お試し下さい。

流注図-3

足の陽明胃経

 

image-ryu_chu_zu-003-2014

第4回   テーマ:「足の太陰脾経の症状 (掲載日:2014年10月30日)

 

今回は、

・食べ物の気を胃から全身に運び

 有効に働かせる、消化吸収に関する経絡、

 そして、

体がだるい、節々が痛い」という症状、

 つまり体重節痛に利用される経絡、

 

足の太陰脾経(脾経)の紹介です。

(*あしの たいいんひけい

 

気候の変わり目や、湿度が高い時等は、

節々が痛い

体がだるい

 というようなことが多くなるようです。

 

特にだるいというときは脾経の症状が

疑われます

その他、脾経が主治するといわれている症状は、

舌根部の疼痛・強ばり、食べると吐き気がする、

胸がつかえる、または痛む、よくゲップが出る、

胃部が痛み、腹がはり、腹部に痞魂(かたまり)が

ある、便は(軟便)わらかく下痢ぎみ、

小便が出にくい、大便やおならが出ると一時軽快

したようになる、身体が重く、動かすことができない、

黄疸、大腿と膝の内側が腫れ、冷え、足の母指の

麻痺・・・ などがあります。

 

流注図-4をご覧になってください。

「隠白」~「大包」まで21穴ありますが、

冷え症などでお悩みの方、脾経には、

おすすめの経穴として女三里とも言われる、

有名な「三陰交」があります。

(*右の流注図をご参照ください。)

 

流注上に、

つっぱり、痛み、麻痺、痙攣、などがある場合、

その近くのツボを押さえてみて下さい

特に痛みを感じるところには温灸などをしてみて

はいかでしょうか

 

だるいのに病院の検査結果で、どこも悪くないと

いうような方、お試し下さい。

くれぐれも、水ぶくれ・やけどに注意して

行ってください。
それでも症状が改善しないときはお近くの鍼灸院に

足を運んでみてはいかがでしょうか。

流注図-4

足の太陰脾経

image-ryu_chu_zu-004-2014

 

 

第5回   テーマ:「手の少陰心経の症状 (*掲載日:2014年11月17日)

手の少陰心経の症状

(*ての しょういんしんけい のしょうじょう)

 

今回は、

人体の生命活動の一切を支配する

“心”に所属する手の少陰心経(心経)

(*ての しょういんしんけい)の紹介です。

 

心には主に2つの生理機能があり、

1つは血液を全身に運ぶ働き、

もう1つは人の精神活動の過程をコントロール

?する働きがあります。

心経が主治するといわれている症状は、

手掌がほてる。寝汗や手に汗が出る。

心痛・胸脇痛が出る、のどが渇き水を飲みたがる、

顔色が暗く光沢がなくなる、流注上が冷える、

痛む、麻痺するなどです。

(流注図-5を参考にしてください。

 

他の症状として、

ものを言うことができなくなる、などの症状もあります。

 特に、精神的なストレス等がある時には、

 

・前腕部を押さえたり、

・心経の流注上の経穴を温めてみましょう。

 

 リラックスすると思います。

 

 

 

 

 

 

流注図-5

<手の少陰心経>

 

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第6回   テーマ:「手の太陽小腸経の症状 (*掲載日:2014年12月17日)

 

今回は手の太陽小腸経の症状です。

ての たいようしょうちょうけい のしょうじょう)

肩が凝(こ)った、頸(くび)や腕の筋肉が凝(こ)った、

痛いなど、現代人の悩み多い症状に効果的と

思われます。

特に肩、頸、腕の後ろの方がつらい場合に、
手の太陽小腸経(小腸経)が効果的です。

・上腕部が折れるような激痛を感じるとき、

・難聴や、顔が腫れたりするとき、

・小さなイボができたりするときも

 小腸経の症状である場合があります。

 

小腸経は必要なもの消化吸収し不要なものを排出

するために食べたものを送り出す働きをしています。

 

「腸がきれいになれば、美容にもいい」

と言われていますよね。

 

「少沢」~「聴宮」まで19穴あります。

流注図をご覧になってください。

これらのうち、肩甲骨のまわりのツボを押さえると、

肩の運動が楽になると思いますが、

1人ではなかなかし難いので、誰かにやってもらうのも

良い方法です。
1人の場合は、指の先や手、前腕部のツボを自分で

押さえてみてもいいでしょう。
カサの柄のようなもので押さえてもいいと思います。

工夫してこれらのツボを刺激して美容と健康を
GETしてみてはどうでしょう。

 

流注図-6

 

?<手の太陽小腸経>

 

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第7回   テーマ:「足の太陽膀胱経の症状 (*掲載日:2014年12月27日)

 

今回は足の太陽膀胱経です。

(あしの たいようぼうこうけい)

症状としては、頭痛が起こり、目は突出して

抜け落ちそうであり、項部は強直して引き抜かれる

ようであり、脊背部が痛み、腰は折れそうであり、

大腿を曲げることができず、膕窩(カクカ/膝窩)は

まるで結紮(ケッサツ)されたようであり、

腓腹筋は裂けたように痛む。

(註:ものすごい痛みですね。。。 

 でもこれは中国語原文の直訳でございますので、

 やや誇張もあるものとご了解くださいませ。)

流注図をご覧になってください。
「睛明」~「至陰」まで67穴もあります。

循行経路の外踝部(そとくるぶし)に冷えや痛みを

感じる等の症状が起こる。
邪気によって鼻閉、鼻汁、頭部や背部の疼痛が

起こる。
正気が少なくなってくると、鼻汁または鼻出血が

起こる。など

特に○○兪というツボは○○を癒してくれる

というありがたいツボですが、

背中は自分では触りにくいので、

鍼灸マッサージ治療院でツボを押さえてもらうと

楽になると思います。

 

胃が弱い人は胃兪を、

飲み過ぎたり肝臓に負担をかけたという場合は

肝兪を押してもらうという具合です。

腰痛の予防にも、

日頃から膀胱経を冷やさないようにすることが

肝心なことです。

腰は「肉月に要」と書くように大切なところです。

肋骨があるところは肋骨を折らないように!

 

ご存じだと思いますが、

はり、きゅう、あん摩やマッサージを

業わいとするには免許が要りますよ。
 

 

流注図-7

 

足の太陽膀胱経

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◆(文責 : 西口 陽通)

 

 

 

 

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